ディズニーランド、ディズニーシーのお楽しみといえばアトラクション。
絶叫系やディズニー映画を体験するコンセプトなど、たくさんのものがありますよね。
ジェットコースターのようなものが苦手な人は、あらかじめ
- ビッグサンダー・マウンテン
- スペース・マウンテン
- スプラッシュ・マウンテン
- レイジングスピリッツ
- タワー・オブ・テラー
- センター・オブ・ジ・アース
といったアトラクションは避けておけば良いかもしれません。
ですが、閉所恐怖症やパニック障害を持つ方にとっては、どのアトラクションを避ければ良いかわかりませんよね。
結論から言いますと、上記症状を持つ方が絶対に乗ってはいけないアトラクションは
- 海底2万マイル
です。
このアトラクションがどんなものなのか、
そして、なぜ乗ってはいけないのかを記載しています。
さらに、症状を持つ方が乗ってしまった際の体験談を記載しておきます。
海底2万マイルとは?
「海底2万マイル」とは、ディズニーシーのエリア「ミステリアスアイランド」に存在するアトラクション。
ディズニーシーのランドマークともいえる、火山「プロメテウス火山」の内部のエリアです。
アトラクションのモチーフになっているのは、ジュール・ベルヌというSF小説家の「海底二万里」という作品。
この小説をもとにアトラクションは進んでいきます。
ネタバレになりますが
- ゲストたちは小型潜水艇に乗り、神秘の海底探索をする
- 探査中に巨大なイカに襲われる
- イカは倒せたけど、潜水艇が制御不能になり、海底に沈んでいく
- 海底には地底人たちの世界があることを発見
- 火山活動による海流のおかげで地上に帰還
といった流れ。
文章だけ見れば何の問題もなさそうに見えますが、閉所恐怖症やパニック障害の方にはかなりキツイ内容になるのです。
何が問題なのか?
症状がない方にはなんてことはないのですが、海底2万マイルの問題点は
- 閉塞感 × 暗闇 × 変な意味での臨場感
です。
この3要素が悪い意味で絶妙に絡み合っているため、症状を持つ方にはとてもツライのです。
それぞれを具体的に説明しましょう。
密閉感
海底2万マイルで乗る潜水艇は6人乗り。
潜水艇という設定ですが、実際に水の中へ潜るわけではないので密閉されてはいません。
ですが、閉所であることは間違いありません。
ディズニーのアトラクションでは珍しく、ライドが狭くて閉鎖的。
しかも、アトラクション開始時に
- 「ハッチ及び空気密閉完了!」
というアナウンスが入ります。
聴覚がトドメになり、「密閉された」と思い込んでしまうのです。
暗闇
潜水艇に乗ったところから、真っ暗闇な世界に入ります。
明かりと言えば、潜水艇内の非常ランプと足元の小さな白色ランプ。
潜水艇の丸い窓から見える外(海底)のほのかな明るさ。
海底探検という設定は十分に達成されていますが、症状を持つ方にとっては
これは苦痛以外の何物でもありません。
閉塞感と暗闇、この状態で約5分間耐えなければいけません。
臨場感
海底2万マイルは、ムダに臨場感があります。
先ほども書いたように、
- 「密閉完了」
というセリフと扉の閉まる音。
海底へ潜っていく際、ジリリリリというベルの音とともに流れる
- 「まもなく限界深度です」
というセリフ。
潜水艇がコントロール不能に陥ったときに流れるカンカンカンというアラーム音と揺れと照明消え。
現実には空気のあるルートを決められた動きをしているだけ。
ただそれだけなのに、視覚・聴覚を刺激されることによって
脳が危険だと思い込んでしまうのです。
症状を持つ方が乗ったら・・・
海底2万マイルというアトラクションの危険度を書いてきました。
閉所恐怖症やパニック症候群がない人にとっては、これを読んでも別になんとも思わないでしょう。
あるいは、スリルを味わえると期待し、実際に乗ってみたらつまらなかったと思うかもしれません。
何度も言いますが、症状を持つ人にとっては本当に危険がいっぱいなアトラクションです。
症状を持つ方と一緒に乗った体験談を以下に記載しておきます・・・。
パニック障害の症状を持つ友人と一緒に海底2万マイルに乗ったのは、ディズニーシーのオープン直後。
その友人が症状を持つことは、ほんの少しだけ本人から聞いていました。
潜水艇に乗る直前から、「何か嫌な予感はした」のだそうです。
潜水艇に入り、扉が閉まった瞬間。
友人を見ると、表情は険しく、一点を見つめて固まっていました。
そして、暗闇の中でもわかるほどの大量の汗。
- 「密閉完了」
のアナウンスとともに、叫び出す友人。
- 「もう無理!助けて!」
大声を上げる友人に、私は動揺し、どうしたらいいかわからない。
ふと後ろを見ると、非常通報ボタンが。
私はそのボタンを押そうとしましたが、
- 「ここで押したら、アトラクションが止まり、状況確認のために閉鎖空間に閉じ込められる時間が長引くだけだ」
そう思い、ボタンを押すのを止めました。
ただひたすら友人に声をかけ、手をにぎり、背中をさすり、アトラクションそっちのけで耐えること数分。
20分にも30分にも思えるような長い時間でした。
軽度のパニック障害の友人でさえ、こういった状況。
その後、数年はパニック障害が頻発するようになってしまったのでした。
まとめ
私自身の体験ではありませんが、一緒にいた友人の異変。
少しでも閉所恐怖症やパニック障害に身に覚えがある方は、絶対に乗らないように気をつけてください。
正直言って、海底2万マイルはリスクを冒してまで乗る価値のあるアトラクションではありません。
ワクワクやドキドキは特にありません。
しかも、途中退場はアトラクションの構造上、ほぼ不可能になります。
万が一、非常ボタンを押したとしても、
状況を聞いたキャストの方はパニック障害や閉所恐怖症の理解があるとは限りません。
そのままアトラクション続行というのが関の山。
こんなアトラクションに乗って、その後の日常生活に影響をきたすのはムダです。
意外と大人ほど、海底2万マイルでは体調を崩す人が多いようです。
くれぐれも注意してくださいね。
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